【AI学習NEWS】神戸市、高校生の通学費全額補助を開始 - 人口減に対抗
神戸市は、市内の高校生に対して、通学費の全額補助を開始することを発表しました。この新しい制度は、今年の9月から実施される予定で、対象となるのは約2万900人の高校生です。この措置により、市は年間約20億円の予算を見込んでおり、1人当たりの補助額は年平均約9万3500円になります。
これまでの制度では、通学費は月額1万2000円までが自己負担で、それを超える分の半額を市が補助していましたが、新しい制度では全額が補助されることになります。この変更は、市内外を問わず、公立高校、私立高校、高等専門学校、外国人学校など、市内にある68校の高校生全員に適用されます。
神戸市の人口は昨年、150万人を下回り、人口減が深刻な課題となっています。近隣の大阪府では、私立高校の授業料無償化が進んでおり、神戸市も若年層の定着を促進し、人口減を食い止めるためにこの新しい制度を導入することにしました。
久元喜造神戸市長は、大阪府の授業料無償化方針に対して、周辺県からの子育て世帯の流出を懸念しており、高校での志願者数が減少すれば、教育水準の低下につながり、さらなる子育て世代の流出を招く恐れがあると指摘しています。この新しい通学費補助制度は、そうした問題に対処するための一つの解決策として位置づけられています。
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